~ADHD上等!プロットが書けないワナビの奮闘記~

感想マンガとある科学の超電磁砲16 ネタバレあり 春暖嬉美の能力とは

2020/11/23
 

この記事を書いている人 - WRITER -
職業物書きを目指すワナビ兼アニメオタクです。 企業に依存しない生き方を目指します。

 

※この記事は漫画「とある科学の超電磁砲16巻」のネタバレを含みます。ご注意ください。

 

巻を追うごとに感想記事が長くなってる気がします……!

 

こんにちは、hineです。

読み終えました、漫画「とある科学の超電磁砲16」!

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

初春がこっちを見ている……!!

横にいる佐天さん……ではなく読者の我々に視線を向けている初春センター表紙!

©2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T

これは公式がアニメ三期前に上げた「3分でわかるとある科学の超電磁砲」のキャプチャなんですけど、

初春って普通に美少女なんですよねぇ……周りにかわいい子が多くて霞んでしまいがちだから忘れそうになりますね。

 

この巻で、衝撃の新事実が明らかになりました。

 

さて、初春がさらわれて美琴、黒子、佐天さんが救出に向かった前巻。

美琴と黒子が敵を各個撃破する中、佐天さんは第二少年院の警備棟に忍び込むことに成功!

獄門開錠ジェイルブレイカーの3巻目、物語はどうなっていくのか。流れに沿って感想を述べていきます。

佐天涙子との約束

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

攫われた結果、第二少年院に連れて来られた初春。特に拘束されることなく軟禁され嬉美の監視下に置かれます。

横では洗脳された看守員が大型の機材――ジョセフソンコンピュータの用意をしています。

二人の会話の中で、嬉美の狙いが明らかにされました。

初春のハッキング能力を使って学園都市の能力開発技術を世界中に流出させるという目的です。

わずか180万の学園都市の生徒にのみ超能力開発するよりも、世界中の20億を超える若者たちにも施せば超能力者レベル5級の化け物はいくらでも現れるだろうと嬉美は言います。

 

これはたしかにその通りかも。

現在180万人中に超能力者は7人なんだから、それが20億人だと単純計算で1,111倍……つまり7,777人ほど。

©2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T

こんな奴らレベル5が7,777人いる世界。

©鳥山明/集英社

……なんて恐ろしいことを考えるんだこの子は!!(焦)

こんな人格破綻者が世界中にはびこってたらそれこそ世界滅亡待ったなしだよ……!

学園都市ならぬ学園世界。

ただこんなことを実現してしまったら絶対魔術サイドが黙ってないでしょうね。

この間裏では後方のアックア編が進行中――つまり科学サイドと魔術サイドが戦争を始めようとしている中こんなことを起こそうとしてる子がいるとは。

 

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

過去の経験から、虐げられている者にも武器を与えれば一矢報いようとすることを学習した嬉美。

超能力開発を世界中の弱者に与えることで、弱者にチャンスを与えようという考えのようです。

 

まあこれだけ聞くと「いいんじゃない?」と思わないこともないですが……

超能力開発の技術だけが流出して果たして健全に世界中の子ども達が育つのかと考えたら、答えはノーでしょう。

この世界、絶対悪用する奴とか出てきますし……

なにより科学技術力が2,30年先を走ってる学園都市の技術が流出したところで、外の世界の人間にそれを正しく理解できるとも思えません。

学園都市の専門家たちが教育するならまだしも、素人らが超能力開発に手を出してもぜーったい良い未来は待ってないと思います。

 

「お断りします」ときっぱり断る初春。

その後嬉美によって操られた看守3人と狭い部屋に閉じ込められます。

狭い部屋に女子中学生と女看守3人……何も起こらないはずがなく。

なんとか敵を欺いて脱出しなければならない。

そこで初春は用意された機材を熱暴走させることで室温を上げ、部屋を蒸し風呂状態にすることで催眠によって判断力を失った看守たち我慢比べを始めます。

正常な判断力を失っている看守たちに向けてだからこそ出来た、どちらが先に意識を失うかというチキンレース。

もともとあまり頑丈にはできていないその体ですから、意識を失いかける初春。(頭の花々も若干しおれてる?)

その意識を支えたのは――

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

――佐天さんとの約束。

ダメ!! 急にいなくなったりしないって 約束したんだから!!

と、意識を強く保ち……

アイスティーの氷を定温保存サーマルハンドの能力によって溶けない温度に保ったまま首筋に当て続けることで熱中症を回避――我慢比べに勝利します。

あ、そういえばこの子そういう能力だった……!

いやぁハッキング能力がズバ抜けて目立っててつい忘れてましたね。

 

あれ、AIMジャマーで能力が使えないはずでは?という疑問にはマンガ扉絵の右ページで抜け目なく青星くんが答えてくれました。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

へー

(絶対わかってない)

 

一方で、看守服に着替えて看守棟に忍び込んでいた佐天さん。

看守服を着ているおかげで警備ロボットに命令ができ、命令するのを楽しんでいるところ(かわいい)を看守おじさんに見つかるも「本日配属された研修生の佐天アケミです」と大ウソをこきます。

いや普通に友達の名前くっつけただけの偽名て。せめて苗字も変えようよ!

「その華奢な体でよく採用試験を通ったな」という質問に「本来はバッキバキです」とすぐバレる嘘を重ねる女子中学生。

それで納得するこのおじさんもおかしいけどね!

この看守さんも嬉美の洗脳によって判断力が鈍っているのかな?

どっちなんだろう……ただの天然おじさんの可能性も。(どっちでもいい)

嬉美たちの過去 能力向上研究の裏

と、ここから場面は過去回想へ移ります。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

セーラー服ポニテ青星くん激マブでは……!?

茶寮が新しく入寮するという場面……ここは、置き去りチャイルドエラー保護施設の孤児院のようです。

孤児院にこんな綺麗なお姉さんいたら子ども達にぜったい人気出るわー……いいなぁ。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

なるほど、この子たちは同じ孤児院に入寮していた幼馴染だったわけですね。

青星くんが鈴姉と親しまれていた理由がわかりました。

 

雷斧、茶寮、青星くん、嬉美はわかりますが、気になるのが白絹仄火しらぬいほのかという少女。

この子だけ現代編ではまだ出てきておらず……

あっ……(察し)

なんか嫌な予感がプンプンするゾ……!

 

みんなが将来の夢を語る中、「ちゃんと生計を立てられるようになって、またみんなで一緒に暮らしたい」と夢を語る青星くん。

なんて尊い夢なのか。

育児放棄で独りぼっちになってしまったこの子たちも、今は孤児院のみんなが家族なんでしょうね。

青星くんのこの圧倒的良きお姉さん感ですよ。

嬉美と仄火の男勝りな言葉遣いを注意する時も……

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

青星くんンンッ!!(恍惚)

この慈愛の表情とホールド。バブみが過ぎる。

 

――しかしそんな幸せな日々も長くは続かず。

ここから立て続けに嬉美らを取り巻く環境は変化します。

①はじめに青星くんが成長して孤児院を卒業し。

孤児院の経営難が深刻化し、先生の数が減り始め。

③そんな時、孤児院へ融資するという電話が。(お?)

その代わり能力向上施設へ4人の子どもを引き渡して欲しいと交渉される。

©藤子・F・不二雄/小学館

(大丈夫なわけ)ないです。

もうこれだけフリが効いてたら何が起こるか容易に想像がつきますよ。

置き去りチャイルドエラーの待遇改善は逆に外部からの育児放棄を加速させてしまうという理由から、孤児院への追加支援はなかなか出ないという説明も14巻のほうでありましたねー。

この院長さんも悪い人ではないんだろうけどなぁ……融資の話に釣られて4人を送ってしまいました。

学園都市の能力向上施設にまともな機関はあるんですか? ってくらい黒いイメージしかないですよ。

 

というわけで、春暖嬉美、白絹仄火、釣鐘茶寮、鰐河雷斧の4人が施設へ送られることに。

その結果、雷斧は2年足らずで強能力者レベル3に、そして元々異能力者レベル2だった仄火は低能力者レベル1なってしまいます。

下がり続ける自分の数値にイライラが抑えられない仄火を見て、茶寮が忍者スキルを使って研究資料のある部屋に忍び込みます。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

外道がッ!!

知ってた。やはりまともな機関じゃなかった。

そう、この能力向上研究は置き去りチャイルドエラーを利用した立派な人体実験でした。

 

彼女たちは被害者であり無理な能力向上研究に使われたわけですが……しかし、研究者の間でもわからないことがひとつありました。

それは春暖嬉美の能力。

AIM拡散力場の数値が一向に変化しないことから、研究者たちは能力を観測できていないだけかもしれないという推論を立て実験を続けます。

するとある日、嬉美の能力の輪郭を捉えたという研究者。

しかし、その危険さから実験を中止し、脳手術中の事故として嬉美を処分することを決めます。

 

え……なになに?

好奇心の塊の学園都市研究者が実験をやめるほど危険な能力ってなんだろう?

 

嬉美の処分の話を盗聴器で聞いていた茶寮。(抜け目ない!)

甲賀の任務のためには静観するのが賢明――なのに、茶寮はみんなに嬉美の危機を打ち明けることにします。

甲賀の使命よりも仲間の命を優先する茶寮の描写グッとくるわぁ……こういうの見せられちゃうとこの子たちに幸せになってもらいたいわぁ……。

 

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

その後、脱走を図る4人。

雷斧を背負い逃げる仄火は「こんなのあんまりじゃん」と涙を流します。

下がり続ける自分のレベル。

無能力だと思っていた嬉美にもなにかの才能があったらしい。

親に捨てられ学園都市の寄生虫呼ばわりされても、高位能力者になれれば見返せると思っていたのに、最期は能力もなくなってこんな風に殺される。

 

ダメだ、仄火の心情を考えたら可哀相すぎる。

感情を整理しようにも脳の一部を切り取ったりされて思考のコントロールもままならないって……。

救いはないんですか!?(懇願)

 

その涙を見た嬉美は「もういいよ仄火 狙われているのはオレだ」と言ったその時――

突如、ガラスを突き破って背後から迫る衛士ロボスプリガン

なんと仄火は嬉美と雷斧を階下へ蹴り……

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

うわああああああッ!!

自分一人先へ進んだところで管理部隊に撃ち殺されてしまいます。

その後茶寮の暗躍により研究者は皆殺しにされ、3人は脱出に成功。

仄火が死んだというのに、何の感情も湧いてこない嬉美。

そう、研究が始まり脳の一部を切り取られてから嬉美には以前のような笑顔はどこにもありません。

 

壮絶すぎる。

こんな経験したら精神病むよ……!

銃弾を怖がって頭に手を添える仄火の表情とか見たら居た堪れなくてタマランのですが。

辛すぎる。これは辛すぎる……。

スポンサーリンク

二人の友情 反撃の時

回想編が終わり時間軸は現代へ。

初春の脱走に気付き、看守棟のブレーカーを落とし初春のハッキング能力を奪う嬉美。

電子ハックでの脱出を封じられた初春は非常用シューターを利用するため屋上を目指します。

骨折治療途中でうまく使えない右腕を庇いながら非常用の昇降ハシゴを上る初春は、足を滑らせ床に頭を痛打。

薄れそうになる意識の中、佐天さんのことを思い出します。

 

――わかってた。

私がいなくたって

誰とでもすぐに仲良くなれるし

佐天さんは大丈夫。

 

……嫌だ。

一緒にいてあげるなんて言ったけど

私がそこにいたいんだ。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

そうだよねェ!!

佐天さんは独りぼっちの私に同情して声をかけてくれただけなんじゃないか。――違う。

白井さんは腕立て伏せもできない人間とコンビを組まされ迷惑しているんじゃないか。――違う。

ううん、たとえそうだとしても・・・・・・・・・・

私があの場所に帰りたいんだから――!!

 

そう気を振り絞ってハシゴをのぼる初春は、屋上の開閉扉に手をかけ押し込みます。

しかしそれは意外に勢いよく空き、その反動でハシゴから手を放してしまう初春。

このままでは落ちる。

その体を支えたのは――

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

間に合ってる!!(雑コラ失礼)

佐天さんの大手柄だあッ!!

ハリウッド映画みたいなバッチリすぎるタイミングだよ……もうヒーローだよ佐天さん……!

佐天さんの初春を助けたいと想う気持ちが実を結んだ瞬間です。

 

なんでこんな危険な場所に来たのかと詰め寄る初春に「初春の友達やってますから」と笑顔の佐天さん。

「あたしに危ないことさせたくなかったら初春が隣で止めてくれないとね」と。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

©藤子・F・不二雄/小学館

自分涙いいですか?

このお話、もう初春と佐天さんがお互いを想う気持ちこれでもかってほど描写されて胸がいっぱいなんですわぁ……。

禁書世界でこんなにも「友情」を深め合う描写がかつてあっただろうか。

佐天さんの場合フレンダの一件もあったから喜びもひとしおですよ……!

 

少年院の塀にまで近づいた二人。

もう少しで脱出、というところに立ち塞がったのは嬉美です。

初春の手に端末があることに気付いた嬉美は塀回りの電源を落とし、初春にハッキングされることを防ぎます。

そう、それこそが佐天さんの狙いでした。

 

塀回りの電源が落とされている・・・・・・・・・・・・・・つまり

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

AIMジャマーが非稼働中である・・・・・・・・・・・・・・・、ということ!

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

ヒャッホオオオウッッ!!!

主人公の登場だーッ!!

このコマの流れ爽快だしかっこいいし久々の登場だしでカタルシスが凄い……!

主役の登場タイミングとしてはこれ以上ないですね。

ここまで暴れられなかった分やっちまってくれ!

美琴と嬉美の戦闘が開始。美琴は一度ドラゴンに気絶させられてますから、リベンジマッチですよ!

 

ドラゴンの額から放たれる「物体を塩に変える光」を警戒しながら戦う美琴。

対する嬉美は黒い稲妻に、黒い超電磁砲と美琴の技を真似て応戦します。

 

交戦中、美琴はドラゴンの光を利用して少年院の塀を塩に変えることに成功。

その塩の壁を超電磁砲で突き破ることで、初春と佐天さんが逃げる突破口を作ります。

しかし嬉美の放った「洗脳の羽」が二人を襲い、初春を庇った佐天さんに当たってしまいます。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

ギエー!

あれ、洗脳するだけではなかったのか!?

実は前もって嬉美が下準備をせずに催眠を受けた者は体内の塩分が暴走して拒絶反応を起こすらしいのです。

のたうち回って苦しむ佐天さん。

「お願いだからこれを止めて」と懇願する初春に「ではこちらの条件を飲むか?」と佐天さんの命を材料に交渉をする嬉美。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

ここ、初春は「はい」って言おうとしたと思うんですよねー。

佐天さんの緊急事態に気が動転して、世界への負担よりも友人の命を優先しようとするシーンですが……実はこうなってしまっては嬉美自身にもどうすることもできないらしい。

ドラゴンごと消滅させる以外に方法はない。

そんな事実を突きつけられ心が黒く染まっていく初春。

 

そこへ駆け付けた青星くんによって医務室に連れていかれる佐天さん。

佐天さんを傷つけられた初春は嬉美への怨嗟の言葉を生み出し続けます。

黒春、ここに極まれり。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

佐天さんに「ダーメ……」って言われてみたい……みたくない?

 

初春の目を覚まさせたのは、瀕死の佐天さんでした。

初春が進みたいのはそっちじゃないでしょう?

その言葉を受けて自分がすべきことを思い出した初春は、ここから先は風紀委員ジャッジメントとして対処します、と青星くんに協力を仰ぎます。

春暖嬉美の能力 全体論の超能力者とは

佐天さんを救うために、まず嬉美の能力を知らないことには始まらない。

かつて能力向上施設から逃げ出した際、茶寮が持ち出したデータを青星くんが提示してくれました。

暗号化され青星くんが閲覧できなかったデータをものの数秒で初春が解析し――

そこで、嬉美の驚くべき能力が明らかになりました。

12月5日

 春暖嬉美の能力ブラックホールの発生に因果関係が認められ、仮説上の存在『全体論の超能力者』である可能性が示唆される。

1月4日

 春暖嬉美のAIM拡散力場再現実験に成功した結果、約120億光年離れた銀河オロチ方面にブラックホールが発生したことを観測。

1月31日

 9人目の超能力者レベル5になるとみなし春暖嬉美の素養格付パラメータリストの更新を申請。

2月7日

 春暖嬉美の能力を支援したワームホール形成の検討開始。

 全世界のエネルギー問題を解決できる可能性あり。

 ただし――この能力は非常に繊細でありブラックホールの規模と発生位置をコントロールすることは至難である。

 最悪の場合太陽系ごと地球が消滅するおそれがあるため実験には細心の注意が求められる。

衝撃の事実が多すぎる!

まず素養格付パラメータリストの更新って……そもそもそんなことが有り得るんでしょうか?

だって素養格付パラメータリストってその能力者の「最終到達点」を示したリストであって、その最終到達点が間違っていたということはつまり、能力者は素養格付パラメータリストの到達点を超えられる可能性もあるってことですよね。

まあ嬉美は無能力者レベル0(観測できていなかった)からいきなり超能力者レベル5への格上げですから特別なパターンなのかもしれませんが……。

 

あと超重要キーワードが出てきました、『全体論の超能力者』。

この調査結果が本当なのであれば、春暖嬉美はまさしく全体論の超能力者ということになります。

 

原作の新約4巻で初めて出てきたワードですが、全体論の超能力者とはなんぞや、という方のために簡単にですが説明します。

通常学園都市で開発されている超能力は、ミクロな世界(自分だけの現実パーソナルリアリティを歪めてマクロな世界(現実世界)に歪み(異能の力)を現出させるものです。

これとは逆に、全体論の超能力はマクロな世界(例えば宇宙)を歪めてミクロな世界(現実世界)に歪み(異能の力)を結果的にもたらす、と考えられているものです。

 

「カラスを白くする能力」(なんだそりゃ)がもしあったとしてそれを例にとれば、普通の能力者は目の前の黒いカラスを白くするのに対し、全体論の能力者は世界中のカラスを白くした結果目の前のカラスが白くなっている・・・・・・・、というイメージですね。

 

ただネックなのが全体論の能力者が歪める情報はあまりにスケールが大きいため、本人にそれを歪めている自覚がない(確かめる術がない)というところです。

嬉美はその能力を観測できなかったから・・・・・・・・・・無能力者レベル0の判定を受けていただけで、実はとんでもないことを起こしていた、というわけなんですな。

今回の嬉美の能力はまさしく、ブラックホールを発生させるというトンデモな出力を秘めています。

それこそ、超能力者レベル5というレベルでは収まらないほどの規格外ですよ。

 

小萌先生も言ってましたよね。能力開発を行っても数値に変化がない無能力者レベル0こそが、絶対能力レベル6に辿り着く鍵なのではないか、と。

つまり無能力者レベル0判定を受けている者でも、嬉美のように実はとんでもないことを能力使用の度に起こしていて、観測者がそれを観測できていないだけなのかもしれない、という話です。

この「全体論の能力」という概念自体はバゲージシティでの事件から存在すると示唆されていたものの、そんな能力者が本当にいたとは……。

初春飾利の覚醒

初春はまず、長距離AIMジャマーを使用して嬉美の能力とドラゴンの波長が異なることを確認し、それらは関係ないことを突き止めます。

それから、ブラックホールが生み出す超高エネルギーに引き寄せられたドラゴンが彼女に寄生しているのではという推論を導きました。

なるほど、AIMジャマーでドラゴンを顕現させられなかったのは、そもそも嬉美の能力が使えないから、その能力を動力源としているドラゴンも出せなかった、というわけですか。

 

その事実に気付いた初春は絶望します。

嬉美とドラゴンを引きはがさなければブラックホールと戦っているも同然ではないか、と。

御坂さんですら、きっとそんなことは不可能。

苦しむ佐天さんの姿を見ながら涙を浮かべる初春。

それを可能にする能力者……そんな人・・・・、いるわけがない。

その時、初春に天啓が。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

えっ

何かに気付いた初春は高速でタイピングを始め、彼女の体に変化が起き始めます。

頭の花は桜に変わり、左右1対の角が出現。

AIMジャマーを自分に向け、本来「頭の集中を乱して能力使用を阻害する」ジャマーを逆用し、自身の能力を望む形に変える微弱な力場を操作し始めた、というのです。

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

その結果(?)なのか、自身の望んだ能力を獲得した初春は、現実世界を0と1だけで構成される2進数の世界に再定義し、指先ひとつで嬉美からドラゴンを引きはがすことに成功します!

春暖嬉美あの人のことも助けるんだ。

だって私は風紀委員ジャッジメントなんだから!と。

 

……

AIMジャマーを逆用して力場を操作し、自身の能力を書き換えた……だと……!?

これもう「全体論の超能力者」で驚いてる場合じゃないよ……!

さっきまで「全体論の超能力者」すげー!って話をしてたのに、それを上回るようなすごいことが起きてるゥ!!

 

世界を2進数の情報に再定義して、それを書き換える能力。

初春が使う力にどれくらいの制約があるのかわかりませんが、もし本当にそんな力があるなら。

それは世界を自由に書き換えられる力と言っていいでしょう。

 

ちょっと話のスケールが大きくなりすぎて理解が追いついていないのですが、とにかく。

ドラゴンを引きはがしたことによって、体を浸食されていた嬉美まで救える形になりました。

 

ドラゴンから解放された嬉美は最後の抵抗として美琴へ骨だけとなったドラゴンで攻撃するも、それを超電磁砲で吹っ飛ばした美琴が嬉美の腹へ一撃くれてやったところで16巻が終了!

いいとこで終わるなぁもう!

読み終えての雑感

©鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA

黒子、きみの後輩はきみの教え通りにきちんと成長しているよ……!

 

いやー内容が濃い……濃すぎるよ超電磁砲……

大覇星祭のドラゴン大放出の時もそうでしたが、本編の核心に触れるような出来事が多いですよね!

もうスピンオフっていうか原作小説を追う上でも必修科目じゃないですか!

話は引き込まれるし敵も魅力的だし原作読んでてもびっくりすることだらけだし……超電磁砲最高ですわ。

 

仄火の最期の真相とか泣きそうになりましたもん。

実は自ら囮となって管理部隊の前に出て時間を稼いでいた(のかもしれない)、とか……。

脳の一部を切り取られて「大切なものを想う気持ち」が削られて、それでも嬉美たちを庇って死を選んだ少女のことを忘れてはならないでしょう。

 

あと巻末のソードアートオンラインの挿絵を担当してるabecさんが書いた初春・佐天さんの絵も超絶かわいかったわ……見てない人はぜひ見てほしいですね。

 

次話を楽しみにしつつ、今回はこのへんで筆を置かせていただきます。
次回から各話更新に切り替わりますよ!
乱文失礼しました。
次話でお会いしましょう、ありがとうございました!

次話>>感想マンガとある科学の超電磁砲 #128「懺悔」

関連漫画記事
>>感想マンガとある科学の超電磁砲14 ネタバレあり 獄門開錠編、開幕。
>>感想マンガとある科学の超電磁砲15 ネタバレあり 竜とニンジャとグローブと

 

この記事を書いている人 - WRITER -
職業物書きを目指すワナビ兼アニメオタクです。 企業に依存しない生き方を目指します。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© ADHDでも小説が書きたい! , 2020 All Rights Reserved.