~ADHD上等!プロットが書けないワナビの奮闘記~

感想 原作と合わせて観る「とある魔術の禁書目録Ⅲ」3期#19:一方通行の心を砕く物語――VS番外個体戦!岡本信彦さんの熱演を見逃すな。

 
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職業物書きを目指すワナビ兼アニメオタクです。 企業に依存しない生き方を目指します。
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こんばんは、hineです。

禁書ファンである僕がアニメ「とある魔術の禁書目録」第三期を最大限盛り上げていくため、その魅力を伝えるべく色々と語ります!

※この記事は「とある魔術の禁書目録」原作未読の方に配慮した内容となっています。

 

19話は神回になると言ったな。

 

あれはだ。

 

前回オープニングが変わり、三主人公がロシア入りを果たし、ついにあの娘の姿がチラ見したアニメ「とある魔術の禁書目録Ⅲ」。

感想 原作と合わせて観る「とある魔術の禁書目録Ⅲ」3期#18:新オープニングが凄すぎる。ロシア編がアニメで見れるぞ!!

待ちに待ったこの回。本当に、僕が三期放映決定時から待ち望んでいたところです。

邂逅 番外個体(ミサカワースト)


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

一通さんの魔術師との初バトル。

打ち止めを抱きかかえている一通さんは、反射の力を全身に働かせては打ち止めに危害が加わるため、攻撃用のベクトル変換能力を右手に集中します。(はえー、そんなことできたんすねぇ)

相手が繰り出した氷の魔術を反射しようとしますが、氷は反射ではなく分解されてしまいます。

一通さんは反射の際に物理法則に則って計算式をくみ上げているので、物理法則を超えた現象である魔術に対しては思うように能力を発揮できないことがわかりました。

エイワスが言っていた科学とは全く違う法則、というものの片鱗を掴み始める一通さん。

結局足で雪原を踏みつけ、大量の雪でもって相手を一掃し「やっぱ、俺には右手は似合わねェか」と吐き捨てます。

相変わらずバッリバリに上条さんを意識しております。

と、魔術師たちから魔術について詳しく聞こうとしたところへ――!


電力……!?
©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

あ、ああ……ついに来ちゃったよ……!!


第三次製造計画サードシーズンって言えばミサカのことは分かるかな?


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

番外個体ミサカワーストきたああああああああああああッッ!!!

あばばばばば、この展開がアニメで見られるなんて嘘みたいだよ、ほんとに!!

っていうか番外個体ミサカワースト、略してミサワちゃんの声が御坂美琴役のサトリナ(佐藤利奈)さんに聞こえる時あるううううううッ!!

声優ってすげええええええ!!!

ワクテカが止まらないところでアバンが終了、オープニングに入ります!!

前方のヴェント VS 右方のフィアンマ

(やっぱいいオープニングだなぁ……)

一方、場面は上条さんの元へ!

前回駆けつけた前方のヴェント右方のフィアンマが激突します。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

アドリア海の女王、その大艦隊。

地中から巨大な船――大艦隊が姿を現しフィアンマを吹っ飛ばします。やはり神の右席の戦いはスケールが違います。

やったか!?

ヴェントの攻撃で倒したかのように見えますが……

破壊力はいらない
 ただ、それだけだった。
 錨の砕ける轟音が炸裂した。ある錨は空中で破裂し、別の物は見当違いの地面へと突き刺さった。それに伴って、数十メートル規模の爆発が巻き起こる。冗談みたいな光景だった。山や川といった、風景そのものが削り取られていく。
触れれば終わるのだから、相手を壊すための努力は必要ない
(中略)
速度はいらない
 そっけない声が、それら全てを中断させる。
 強引に。
 あまりにも、圧倒的に。
振れば当たるのだから、当てるだめの努力は必要ない
 何が起きたのか分からなかった。
 気付いた時にはヴェントの顎の下に、直前まで数キロ先にいたはずのフィアンマの体が潜り込んでいて、次の瞬間には彼女の体が吹き飛ばされていた。
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P166

禁書目録の遠隔制御装置の力を借りて知識の補強を行ったフィアンマは、不完全な形ながらも『第三の腕』を固定することに成功していました。

フィアンマは「右手に備わっているべき力」――すなわち十字教的超自然現象を自在に行使できるんですね。

与えられた役割を、最適な出力を持って行使されるその第三の腕は、言わばRPGで「たたかう」や「まほう」、「じゅもん」といったコマンドの他に「たおす」というふざけた項目が存在している状態と同じです。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

頬に手を当てて唖然とするレッサーがやけにかわいい。

なおも食い下がる上条さんを指差して「お前とやっていることと同じだぞ」と言うフィアンマ。

っていうかその腕、そんな自在に操れたんだ……結構小回り効くんですねぇ……


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

話術では負け知らずの上条さんは、当然反論。

しかしフィアンマに「でもお前インデックスに嘘つき続けてんじゃん」と言われこの表情。

これは痛いところを突かれましたッ……!

そう、テッラにも指摘されたことですが、上条さんは記憶喪失状態。インデックスに自分が記憶喪失になってしまったことへの責任を感じさせないために、彼女に嘘をつき記憶喪失であることを隠し続けています

どんないちゃもんにも反論してきた上条さんですが、これには言葉を返せませんでした。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

フィアンマは第一の目的、サーシャ=クロイツェフを回収し一度退散。

残された上条さんは、フィアンマの『それが本当にあの女にとって救いになっているのか否か。ジャッジが下るのが楽しみだ』という言葉を反芻し動けなくなってしまいました。

上条さんの心に、珍しく迷いが生じてしまいます。

自分がやっていることは、果たしてインデックスにとって本当に救いになるのか。フィアンマの言葉が上条さんを苦しめます。

 


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 
ッッッッ!!?


©小林 立/スクウェアエニックス・咲阿知賀編製作委員会
【新事実】滝壺理后さん、ジャージの中は裸だった


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

ッッッッッッッッッ!!!!???

シリアスシーンからの唐突な美少女二連発……何ぶっこんできてるんですか!!

っていうかディグルヴさん(ロシア人の男性)役得やんけ……。

滝壺をベッドに寝かせて医者に診せるため、小さな集落へやってきていた浜面。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

この集落はロシア軍に狙われていました。国境付近のこの場所は、前線基地を作るのに絶好の場所だったからです。

会話の中で、集落にはばら撒かれた大量の地雷を保管していることを知る浜面。

と、そこへプライベーティアという非正規の軍人崩れたち――人殺しを楽しんでいるようなゴロツキどもが近づいてきます。

どうする浜面!?

一方通行 VS 番外個体

ここからが今回のメインディッシュだぜ……!!


©藤子・F・不二雄/小学館

↑視聴中の僕の表情。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

 基地を飛び出した。
 一方通行アクセラレータは雪の中を走っていた。
 獲物を追うためではない。目的地を目指して疾走している訳でもない。
 逃げるために。
 あの学園都市第一位の超能力者レベル5が、打ち止めラストオーダーを抱えて逃亡のために走っていた。
 恐ろしい。
 彼は素直にそう思う。
 木原数多よりも。
 垣根帝督よりも。
 エイワスよりも。
 あの少年よりも。
 背後に迫るこの敵は、ある意味において、一方通行の価値観を支えている柱のようなものを一撃で揺さぶるほど、圧倒的に恐ろしすぎる。
(中略)
第三次製造計画サードシーズンだと? この状況を作るために、俺のトラウマを刺激するためだけに、俺の心を折るためだけに、そンなくだらねェ理由だけで、また作ったっていうのか・・・・・・・・・・・!? 学園都市はまともじゃねェ。クソッたれが、『外』側から改めて観察してみて分かった。あの街の連中は根本的な所がぶっ飛ンでやがる!!)
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P217

敵を前にしてこんなに無様に逃げ回る一通さんなんてもう金輪際見れませんよ!!

そう、学園都市が送り込んできた刺客は妹達シスターズと同じ、御坂美琴のクローン体

その名を番外個体ミサカワースト。能力は大能力者レベル4相当

かつての罪を償い彼女達を守ると決めた一通さんに、その守るべき対象を敵としてぶつけてきました。

鬼畜すぎんだろ……(学園都市も、かまちーも)

ミサワちゃんは鉄釘を音速以上の速度で射出し一通さんを射抜いていきます。反射をすることで万が一でも彼女を傷つけてはいけないため、反射を使うことができず逃げるしかない一通さん。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

あらかわいい。

ミサワちゃんの表情、闇堕ちした御坂美琴ver.高校生って感じがして良いですよね……。

 

……ではなく。露わになったミサワちゃんの素顔。

偽装を疑って仮面を取っ払った一通さんでしたが、より自分の心を縛り上げてしまう結果になってしまいました。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

「あなたはミサカ達を一万人以上、一万回以上殺してきたんでしょう?」
 突き刺さる言葉だった。
 赤の他人から好き勝手にぶつけられる言葉とは、全く意味の異なる言葉だった。
 声というほんのわずかな空気の震えが、核攻撃すら反射する一方通行を内側から崩していく。
「だから逃げ回ってよ。無様に命乞いしてよ。普通の人間が普通に死んでいくんじゃなくてさ。最低でも一万倍は人権を踏みにじらないと帳尻が合わない。言っておくけど、これは最低ラインだよ。利子を含めれば三倍返しじゃ済まないからね」
 番外個体の、顔の皮膚が、内側から歪む。
 繊細で整った少女の顔が、まるで火で焙ったビニール人形のように歪んでいく。
 原因は憎悪。
 それでいて単純な怒りではなく、少女の顔面の枠が二度と元に戻らなくなりそうなほどの、極限の笑みが広がっている。
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P250

こんな表情の一通さん、見たことありますか……?

これはフェイクだ、自分を陥れるための作戦だと、頭ではわかっていても、ミサワちゃんの言葉を無視することができない。

どうしていいのかわからない一通さんがマジで可哀想になる場面です。

どう戦うか、どう相手を倒すかという前に、戦っていいのかさえわからない状態。そんな状態が表情に現れています。(もっとぐちゃぐちゃに悲壮感出してくれても良かったけどね!)


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

ここで何が辛いって、このミサワちゃんの思考はミサワちゃんだけのものではないってことなんですよ。

なぜなら、ミサワちゃん含むクローン体は全てミサカネットワークで繋がっているので、個体が抱えている思想は大きな想念の中の一部なんです。

つまり、他の妹達シスターズも持ち得ていて当然の思考、憎悪感情なわけです。

(まあミサワちゃんはミサカネットワークの中から悪感情だけを集中的に取り出すように作られた個体なので、ここまで憎悪が顕著になっているわけですが。)

たとえこのミサワちゃんを退けたとしても、いずれ妹達シスターズが憎悪感情に気付き、一通さんへ襲い掛かってくるかもしれない。

それを想像しただけで、一通さんは恐ろしくてたまらないのです。

 もしかしたら。
 打ち止めラストオーダーのあの笑顔は、自分を許してくれたものではなく、単に『学習装置テスタメント』によって急速に形成された人格が、憎悪や恐怖といった負の感情を正しく認識できるほど成熟していないだけではないか。あれだけの事をした自分が、そうそう簡単に許されるはずがないではないか。そういう懸念が、一方通行アクセラレータをぐらつかせてしまう。
(中略)
 避けようと思えば避けられたはずだ。
 反撃しようと思えば反撃できたはずだ。
 しかし、一方通行アクセラレータにはそれができない。
 それをしようという心の動きが、体の内側から湧いて来ない。
 心の中で、何かが折れかけていた。
 外からのダメージだけではない。それに対抗するために怒りを燃やしただけで、完全に砕けてしまいそうだった。
 取り返しがつかないほどに。
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P253

可哀想ってレベルじゃねーぞ……


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

――その時。

今まさに蹂躙されている一通さんを守ろうとするかのように、打ち止めラストオーダーが手を伸ばします。

もう打ち止めラストオーダーという司令塔を必要としなくなったミサワちゃんは、彼女に向けて音速以上で射出される鉄釘を向けます。

これで詰み。

(……つまり、そォいう事か)
 誰も死なせずに場を収める事はできない。
 突きつけられた選択肢は、以下の二つ。
 打ち止めラストオーダーを守るために、番外個体ミサカワーストを殺すか。
 妹達シスターズを殺さずに、打ち止めラストオーダーが死ぬのを黙って見るか。
 鉄釘で体を貫かれ、至る所に蹴りを入れられ、踏みにじられ、打ち止めにまでその矛先を向けられて。
 ようやく、一方通行アクセラレータはこう自覚した。

 もう、諦めるしかないのか。
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P257

一通さんの中で。何かがプツン、と切れてしまいました。

「は、はは」
 気がついた時には、番外個体ミサカワーストはもう動いていなかった。
「……苦しい……ミサ、カ……」
 かろうじて息を吸って吐いていたが、体のあちこちが裂けていた。腕は変な方向に折れ曲がっていた。整った顔立ちは腫れ上がっていた。命を懸けて守るべき少女が、その内の一人が、虫の息になっていた。
「助けて。誰か……」
 一方通行アクセラレータは、それを認識した。
 自分の手が血まみれになっている事を知って、彼は雪の中で膝をついた。
ぎゃははははは!! ぎぃはぁはははははははははははははははははははははははは!!
 乾いた笑いだけが拡がった。
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P260


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

ここの過去と重ねる演出グッジョブです……!

 

壊れた。

ついに、あの一万人以上の犠牲を出した実験の時のような。いや、その時以上に極悪に笑う怪物が誕生する瞬間。

もそり、とミサワちゃんが動きます。

 一方通行アクセラレータは笑ったまま、なぜか首を横に振った、自分の動作の意味が分からなかった。だが、これ以上動きたくはなかった。もうどうでも良かった。あまりの心の痛みに、直前まで抱えていたものが全て消え去ってしまった。心の内側をボロボロにされた一方通行アクセラレータは、ここで殺されてしまうのならそれでも構わないと思っていた。
 しかし。
 学園都市は、一方通行アクセラレータが思っているよりも、さらにどうかしていた。
 ぶちゅり、という小さな音が聞こえた。
 番外個体ミサカワーストの中に埋め込まれた『セレクター』が、破裂する音だった。
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P262

もうどうでもいい、とにかく楽になれるものなら楽になりたい。

そんな感情から静かに顔を横に振る動作があれば良かったですよね……。


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

「……は?」
 今後はどうあれ、ひとまず心のダメージはここが上限だ。
 これ以上の痛みはない。
 もうこれで番外個体が仕掛けてきた、嫌がらせのような精神攻撃は終わったはずだ。
 そう思っていたからこそ、一通の思考が一瞬だが完全に振り切れた。
 すべての感情の波が、完全に平坦になった。
 直後。
 人間の持つありとあらゆる感情が、彼の頭の中で爆発した。
くっ、はは!? ぎはははッッッ!! ぎゃああァははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P263


……あ、な、た、の、せ、い、だ
©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

 

こんなん吐くわ……

そりゃ吐くでしょ……

 

心を完全に砕かれて。もはや死んだほうが楽だと思えるほど辛い状況で、さらに追い打ちをかける。

いやもうね、ほんまに学園都市は狂ってますよ

ミサワちゃんが一通さんを殺せばそれでよし。もし負けても、一通さんが精神的に弱体化すればそれでよし。

……という、そんな甘い話ではなかった。

学園都市は最初からミサワちゃんを殺す気でいた。勝手に作り出しておきながら。

勝とうが負けようが引き分けようが仮に二人が和解しようが、確実に一通さんにとどめを刺すための装置が、ミサワちゃんという少女だったのですね。

こんなメシマズなことがありますか。よくこんな展開考え付くよなかまちー……


ふざけンじゃねェェぞォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!
©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

「ふざけやがって、ふざけやがって、ふざけやがって!!」
 一方通行アクセラレータの目が血走る。
 新たな目的が生まれる。
 それはちっぽけな反抗だった。
 そう、
「これが全部、学園都市のクソどもの計画だったンだろ……。どォあがいてもこのガキがくたばって、俺の精神がズタズタになって、温かい部屋の中で酒でも飲みながらどこからの誰かが笑ってる。そォいうのを全部ひっくるめたのが、連中の手の内って事なンだろ……」
 ふつふつと、感情が湧き出てくる。
 人間を人間として動かすために必要な原動力が。
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P266


©2018 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX 

「だったら!! 俺がその全部をメチャクチャにしてやる!! このガキが死ななきゃ計画が『成功』しねェって言うなら、俺の手でこいつを救う事で『失敗』させてやる!! クソッたれども、今に見ていろ!! オマエ達の余裕の表情を、今からここで粉々にしてやる!!」
 圧倒的な怒り。
 一方通行アクセラレータの瞳に、明確な意思が宿る。
「クソッたれのクソッたれのクソッたれども!! 俺に殺す力しかないと思って見下してやがる性根の腐ったクソ野郎ども!! 今からオマエ達に見せてやる!! あの時、あのガキを天井のウィルスから守ったよォに、俺にだって何かを守れる力があるって事をよォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録20』電撃文庫 2010 P267

岡本信彦さん、熱演。

いや思わず目の奥が熱くなりますよ……。

 

ミサワちゃんを殺して一通さんの心を完全に砕くことが学園都市の目的だっていうなら。

ミサワちゃんを救うことで、奴らの思惑から脱してやる。

この少女を守れるだけの力があるってことを、証明してやる。

意思が固まった、かのように見えた一通さんですが……

 

この後、さらに彼の心を揺さぶるようなことが起こることを、彼はまだ知らないッ……!

雑感と次回予告

アニメを見た時点では正直不満が大きかったのですが、まとめている内に原作初見の時の想いが込み上げてきてなんか感無量になりました

 

良かったところから話しましょう。

まず声優さんの演技

番外個体ミサカワースト役、加隈亜衣かくまあいさん。冒頭でも話しましたがサトリナさんの声に似せてあってほんとにすごいと思いました。

そして一方通行アクセラレータ役、岡本信彦さん。一通さんとしてここまで感情を爆発させるのは初めてだったかと思うので、難しかったと思うんですよ。

禁書第一期の一方通行で新人賞を取ってから10年。

もはや大人気声優となった岡本さんことしこりんですが、色んな現場で経験を積んできたことがわかる熱演でした。

だったらァ!!」の凄んで流れを変えるところとか大好きです。

あとはミサワちゃんが血まみれで倒れているところと、過去の妹達が倒れているシーンと重ねた演出はグッジョブとしか言いようがないです。

一方で、何が不満かっていうと……なんていうか、雰囲気作りですよね。

もっと一通さんを追い込んで欲しかった。もっと一通さんの心の動きがわかるように間を取って欲しかった。

もう、諦めるしかないのか」の部分はぜひモノローグとして入れて欲しかった。

もう一通さんの心はズッタズタのバッキバキのボッロボロになってしまった、という描写をすればするほどこの後の展開がより盛り上がるので……

作画の問題はしょうがないとしても、演出の面では頑張って欲しかった……ここのシーンの重要性を、もっと感じさせて欲しかった……

まあこのシーンが大好きな僕のバイアスがかかっている見方かもしれませんね。

 

そして、次回ですよ!

この後、ほんとに好きな所なんですよ。

正直言って旧約禁書の中で、つまりアニメ第三期の中で一番好きなシーンなんですゥ!!

頑張って欲しい、一番作画とか演出とか頑張って欲しい……最後まで僕は信じてます。

 

雪原を染め上げる黒い翼、固く握られる血まみれの拳。最弱さいきょう最強さいじゃくが今再び激突する

次回「守る理由」。科学と魔術が交差する時、物語は始まる――ッ!

20話でお会いしましょう、hine(@hine0612)でした!

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